3.ピームリヨ、幻のラブコメ

さて流れ的には少し前後しますが、
ピームリヨの紹介をしておきましょう。

 


ピームリヨというのは、この音楽好きの種族としての名前です。、
皆生まれながらに音楽の才能に溢れ、
四六時中楽器を演奏している音楽狂という種族です。
本編に登場するのは五人だけになりましたが、
種族としては他にも仲間が大勢いて、第四話のクライマックスシーンでは
その全員が舟に乗って大演奏で盛り上がるなんて案もありました。

 


作中で語られることはないのですが、
一応五人にはそれぞれ名前をつけていて、
髪形と服の違いで個体差を出しています。

 


はじめの頃の構想ではピームリヨも喋るし
それぞれに異なる性格を持っていました。

 


そのときの設定では一団のリーダー的存在がピケットで、
一番若いのがパッキャということになっています。
パッキャはなんとネラに恋をしていて(憧れのような)
楽団の練習をさぼっては、泉にネラを見に行きます。

(ピケットはそれに腹を立てている。)
一方ネラは自分に自信を持てずにため息ばかり。
それを見たパッキャは自身の演奏でネラを励まそうと奮起し、
それを手伝う事になったテムとポーでしたが・・・
というようなお話だったときがありました。
カップリングの意外さはともかく、
結構面白い話になったかもしれませんが、
そこはやはり尺的にも全体のトーンとしても
ドラマチックすぎるものは避けたかったし
何よりテムとポーの存在が空気になりすぎるので没とあいなりました。
そんな風に没になった筋書きがこの作品にはたくさんあります。
全体のストーリーは3度4度と大きく変る事になったのです。

 

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