3.始まりのキャラクター・ポー

さあ、いよいよポーの登場シーンです。
このシルエットで現れるシーン、ちょっと恐くないですか?
さらに窓から侵入は、良い子には絶対真似して欲しくありません。
シルエットで登場という演出はドキドキ感があって好きです。
かつて「輝きの川」という作品でも、シルエット登場を用いました。

 

「輝きの川」冒頭シーン

 

それはさておき、ポーは、かわいいんだけどちょっと不気味な姿。
好奇心旺盛で善悪の区別がない(人のものを勝手に持っていくなんて!)
あと喋らないというのは最初からイメージしていたことです。


ポーこそはこの作品の原点であり、象徴そのものです。
まだどんな作品を作ろうか決まってなかった頃、
ノートにあれやこれやと書きなぐっていたら、
ひょいと生まれたのがポーの原型です。
そのとき、僕はこの謎の毛むくじゃらが、
キャラクターとしての強い強度を持っていると感じました。
そしてすぐ、このキャラクターでお話を作ろう!と決めたのです。

 

初めて描かれたポーの落書き

初期のポー

 

つまりこの作品はポーありきのもので、その他の全てのものは
ポーのために作られたと言ってもいいのです。
ポーのスケッチ、というか落書きは制作中、
どんな紙にも至る所に描いていましたが、
制作初期は自分で描いても

「最初のスケッチとなんか違う・・・かわいくない」

となってました。
シンプルな外見ですが、目・鼻・口のバランスと
全体のプロポーションが結構繊細なキャラクターなのです(たぶん)。

 

「なんか違う」ポー

「なんか違う」ポー

「なんか違う」ポー

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

スケッチ

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