このシークエンスで、映像面での最大の工夫は、
キッチンにあるものの質感を表現するために、
光沢のあるものにチラチラと光が反射するようにしたことです。
食べ物がみずみずしく美味しそうに見え、
キッチンは華やかで綺麗に見えるようになったと思います。
この表現が活きている(?)お気に入りのカットが二つあります。
一つはアップでイチゴを切るこのカット。
切る瞬間にキラッと光るんですよ。
イチゴがコロンと転がる感じも良くできてるのに
一瞬すぎてほとんど分からないのが悲しいです。
もう一つも注意して見ていないと分かりません。
アニメパートの一番最後、テーブルの上のパンケーキが映るとき、
パンケーキの上のバターが溶けてスーッと滑ります。
この滑った跡に溶けたバターがキラキラと光ってるようにしたんです。
これがパンケーキが美味しそうにみえる秘訣・・・
と思うのですがどうでしょう。
微妙に注目されないところ紹介になってしまいましたが
クオリティは細部に宿るものということで、
一瞬の工夫にも注目して見てやってください。
さて、以上で第二話のテキストコメンタリーもおしまいです。
終盤に登場したフウリとピームリヨについては、
第三話でも登場しますのでキャラクター紹介は
またそのときにしたいと思います。
第三話はまた雰囲気が変わってヒーリング効果がありそうなお話。
お楽しみに。